2006/12/6(毎月2回発行)

知事から皆さんへ



★こんにちは、金子原二郎です。

★12月に入り、師走の声を聞くと、今年中に片づけなければいけないこと、新しい年への準備などであわただしくなってきました。県でも、現在、平成18年11月定例県議会の会期中で、平成19年度に重点的に進める施策の審議など新年度に向けた動きも始まっています。また、ここのところ冬空が続き、風邪もはやっているようですので、読者の皆さんも健康管理には十分注意をしてください。

物品調達にかかる不適切な事務処理問題について

★さて、皆さんに大変なご迷惑、ご心配をおかけしています「物品調達にかかる不適切な事務処理問題」については、このメルマガでもご説明いたしましたが、内部調査に加え実施した、外部調査委員会による調査結果の報告を先月24日に受けました。

★委員会からは、その実態や原因、再発防止策などの対応を含めて報告をいただき、これまで判明し、公表してきたものに加え、県民の皆さんの県政に対する信頼を著しく失墜させる重大かつ深刻な状況が明らかになりました。私自身も、県政を預かる者として責任を痛感するとともに、県民の皆さんに申し訳なく心からお詫びを申し上げます。

★調査報告書では、これ以上の調査は事実上困難だとのことでしたが、報告の時点では、まだ不明瞭な部分等についても、私は出来る限り明らかにしたいと考え、再調査を実施することといたしました。

★再調査では、先ず、直ちに各部局の責任者である全部長に再調査を厳命しました。さらに、預けに関わった庁内の全職員に対しては、未提出の資料等はないのかを再確認して報告させ、関与の状況の顛末書や事実の隠匿がない旨の誓約を求めています。

★一方、納入業者には、これまで免責を条件に調査協力を求めていましたが、預けに関与した納入業者に対しては、帳簿等の提出をしない場合、指名停止の処分など厳正な対応を検討することを伝えた上で、改めて協力を要請し報告を受けました。その結果、預けがあった28の納入業者の内、帳簿等の提出が24者、廃棄したとの理由で帳簿等の提出がなかった者が2者あり、残る2者が既に廃業していました。

★提出された資料をもとに、現在納入業者に取引内容の詳細について追加の資料提出を依頼しており、県の内部調査でそれらを精査いたします。なお、この28者については、「報告以外の預け及び帳簿等がないこと」、さらに、その他の納入業者に対しては、「預けがなかったこと」の確認書の提出を求めてまいります。

★全庁を挙げて、全力で実態解明に努力していますが、これらの再調査で新たに判明した事案については、再度、外部調査委員会による厳正・公正な検証が必要であると考えております。再調査の結果についても、県議会、県民の皆さんに改めてご報告させていただきます。

★また、先の委員会報告では、県庁内には、予算の業者への「預け」などを必要悪と考える風潮・組織文化が存在するとの指摘を受けました。私は、このご批判を、県政運営の責任者として非常に重く受け止めています。そして、私は全職員に対して、一人ひとりが、ことの重大さと県民の皆さんの厳しいご批判を十分に認識し、この機会に膿は全て出し尽くして、一から出直そうと、直接呼びかけました。

★この問題については、現在開会中の県議会でもご説明し、質疑を行っておりますが、再調査の状況を踏まえて、再発防止策、責任のあり方や職員の処分、返還金等についてもきちんと対応を講じ、一日も早く県民の皆さんの信頼を回復できますよう全力を尽くします。どうかご理解いただきますようお願いいたします。

※報告書の詳しい内容は、県のホームページからご覧いただけます。詳しくはこちら→
 http://www.pref.nagasaki.jp/archives/buppin.html

シリーズ〜県庁の幹部職員紹介

★本県は、豊かな自然、特色ある歴史文化など他にない地域性を持っています。市町や地域の住民の方々と連携して、地域の特性を活かしたまちづくりを進めるため、本年度から土木部内に「まちづくり推進局」を新設しました。局長は、土木の道路技術者で旧三和町の助役を勤めた経験もある保里川振一郎君(56歳)です。

土木部まちづくり推進局長から皆さんへ

〜地域の特性を活かしたまちづくりに皆さんも参加しましょう

★こんにちは、土木部まちづくり推進局長の保里川です。

土木部まちづくり推進局 保里川 振一郎局長
土木部まちづくり推進局 保里川 振一郎局長

★私の生まれた島原市のお城の近くには、戦前の商店通りの名残があちこちに残っていました。手作りの靴屋さんや帽子屋さん、提灯屋さんなど、そこでは職人さんたちの仕事を間近で見ることができ、まちと住民の生活が一つになっていた良き時代だったと思います。

★そんな店々も町並みも、残念なことにいつしかなくなり、もの優先の大量消費社会の波に呑まれ、大切なものを沢山なくしてしまった反省が、今各地でまちづくりに向かわせる原動力になっているのかもしれません。

まちづくり推進局の仕事とは

まちづくり・景観フロー図

★現代社会では住民生活はもちろん、まちづくりに対する県民の皆さんのニーズも多様化し、社会基盤の整備方法も多角的に対応することが求められています。例えば、高齢者・障害者の福祉や子供の教育、リサイクルなどの環境問題、観光に関連する景観づくりなど、広い意味でのまちづくりが必要です。これらの問題は地域によって異なりますので、その地域のなかでしか解決出来ないことも多々あります。

★私は、地域にあった解決の作業こそ、まちづくりであると考えています。そして、「まちづくり推進局」の役割は、地域の人びとの主体的な活動を十分に理解して、その気運を育て、形にしていくお手伝いをすることだと考えています。

★県内で住民主導の「まちづくり」が広く進められるよう総合的な相談窓口として、庁内は勿論、市町、NPO、住民団体、経済団体など、まちづくりに取り組む団体との連携を図り、地域の力が結集できる支援をしていきますので、まちづくりの情報や助言をお持ちの方は是非お知らせください。

美しい町を創ろう

★景観やまちづくりは、多くの費用をかけたからといって、良くなるものではありません。そこに住む人々が気軽に声をかけ合う安心感や、いつ見ても気持ちのよい町並みなど、毎日が楽しく暮らせることが大切です。自己主張をきちんと行うヨーロッパの人々でも、家を造るときは町並みに気を配ると聞きます。自分達のまちは、自分達でつくろうという気持ちが重要ではないでしょうか。

★県では、市や町が住民の参加のもとで、美しい町並みや地域を作っていこうとする地区を、計画の段階から施設の整備まで重点的に支援しています。平成15年度から平成22年度までに10地区を認定する予定で、現在、8カ所を認定しています。建物などの景観資産の支援制度もありますので、皆さんも是非、お住まいの地域を、美しい地域を目指す気持ちで見直し、行動を起こしていただきたいと思います。

今年度都市景観大賞を受賞した「神代小路(雲仙市)」
今年度都市景観大賞を受賞した
「神代小路(雲仙市)」

★さて、雲仙市の神代小路(こうじろくうじ)地区が今年度の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を獲得しました。全国各地の応募の中から2カ所という難関を突破しました。受賞の評価は、武家屋敷と明治以降の和風の建物が石垣、生け垣、樹木とともに調和して情緒豊かな景観であることと、地元の保存会の方々のたゆまない美化活動が大きなポイントです。歩いてみると、どこか懐かしい気持ちになります。是非一度お出かけください。



「コンパクトシティ」を聞いたことがありますか?

今年度都市景観大賞を受賞した「神代小路(雲仙市)」

★「コンパクトシティ」という考え方は、都市の規模を小さくして、住みやすいまちづくりを目指そうとすることです。なぜこのような考えが起きてきたのかと言いますと、日本の人口は戦後の半世紀に約5千万人、8割増加しました。人が増え続ける時代でのまちづくりは、中心部から郊外に向けて、建物や道路などを拡げていくことでした。

★しかし、これからは、人口減少社会となり、高齢者が増えて、税金などの収入も減ってきます。そうなると、今まで作られてきた沢山の施設のなかにはサービスや維持管理に手が行き届かなくなる可能性があります。

★本県においても、近年は大型の店舗などが郊外に立地し、また、新たな出店計画もあり、各地で議論されています。しかし、中心街では空き店舗が増え、人口も減り、折角整備された都市機能そのものの維持が懸念されています。これからは、都市を外に拡げるのではなく内側にまとめることも必要です。また、これは効率の面からだけでなく、まちのにぎわいを取り戻すためにも必要なことだと思います。

★このような全国的背景から、まちなかの再生を目指すために、まちづくりについての法律が今年5月に改正されました。長崎県でも、人や環境に優しい、まとまりのある都市を創るための、「にぎわいの都市づくり」の基本指針を今年度中にとりまとめ、県民の皆さんにお示ししたいと考えています。その上で、大型の集客施設や公共施設の立地、まちなかの活性化の推進についてのガイドラインをお示しします。

終わりに・・・皆さんもまちづくりに参加しましょう

★私が育った島原市の古い商店通りの森岳商店街では、寂れかけたまちをもう一度有志で「何とかしよう」という気持ちが大きな動きとなり、徐々に町内の「がんばるムード」が出来上がってきました。

青空市の様子(島原市森岳商店街:写真中央 保里川局長)
青空市の様子
(島原市森岳商店街:写真中央 保里川局長)

★現在では、例年春と秋に「青空文化祭」という、骨董品があったりガレージセールや駄菓子屋などの小さな催しが開かれています。私も、実家を開放して、知人が焼いた陶器を展示する形で参加しています。お客さんはまだ少ないのですが、皆さんとのやりとりで結構楽しい雰囲気になります。読者の皆さんも機会があればお寄りください。

★近所の人と自然に話ができる、そういうまちを作りたい、そして県外に出て行った仲間達が一人でも多くふるさとに帰ってきて欲しいとの思いで、まちづくり推進局の職員一同仕事に携わっています。皆さんも、どうぞお住まいの地域でそれぞれのまちづくりに参加されてはいかがでしょうか。

「メルマガ長崎県」へのご意見・ご感想をお聞かせください。

ご意見・ご感想はこちらから → https://www.pref.nagasaki.jp/koho/goiken/goiken_form.php?nshu=3

なお、このメルマガにそのまま返信しても確認できない場合がありますので、上記URLの専用フォームからお寄せくださるようお願いします。

県政アンケート

「犯罪のない安全・安心まちづくりに関するアンケート」にご協力ください

■「犯罪のない安全・安心まちづくり」の取り組みに対し、皆さんのご意見・ご要望をお聞きし、今後の取り組みの参考とさせていただきます。

■ご協力いただいた方の氏名、アドレスなどの個人情報は受け手(長崎県)には分からないようになっていますのでご安心ください。

 

アンケートはこちら→  http://www.pref.nagasaki.jp/koho/mm/unquete39.html

お問い合わせはこちらへ

県民安全課(TEL095-895-2316)
E-mail s03070@pref.nagasaki.lg.jp

トピックス

V・ファーレン長崎「来年こそJFLへ!!」

全国地域リーグ決勝大会決勝ラウンド最終戦の様子(対FC岐阜)
全国地域リーグ決勝大会決勝ラウンド
最終戦の様子(対FC 岐阜)

■V・ファーレン長崎は、JFL(日本フットボールリーグ)昇格を目指して全国地域リーグ決勝大会決勝ラウンド(12月1日〜3日、大分市)を戦い、3敗(1PK負け)の勝ち点1で目標のJFL昇格は達成できませんでした。

□チーム結成2年目の今年、九州リーグと全国社会人選手権で優勝と大きく飛躍しましたが、目標まであと一歩及びませんでした。

□これをバネに、来年こそJFLに昇格できるよう、みんなで応援しましょう!

V・ファーレン長崎のホームページはこちら → http://v-varen.com/

お問い合わせはこちらへ

長崎県文化・スポーツ振興部県民スポーツ課 (TEL 095-895-2782)
E-mail s19030@pref.nagasaki.lg.jp

平成19年度重点施策推進プログラム(案)を公表

■先月28日(火)に、平成19年度重点施策推進プログラム(案)を公表しました。このプログラムは、昨年8月に策定した「ながさき夢・元気づくりプラン」の実現に向けて、来年度の県の取り組みを示したものです。

□今後の県議会での議論や県民の皆さんのご意見などを十分に踏まえながら、来年度予算を組み立てて行く中でさらに検討を進めていきます。

□詳しくはこちら → http://www.pref.nagasaki.jp/kikaku/jupro/h19/index.html

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長崎県総務部財政課 (TEL 095-895-2171)
E-mail s01040@pref.nagasaki.lg.jp

「旅する長崎学」記念シンポジウムを16日(土)に開催

「旅する長崎学」記念シンポジウムを16日(土)に開催

■長崎県では、素晴らしい歴史文化遺産を県内外へ広く発信する「ながさき歴史発見・発信プロジェクト」の企画第一弾として、歴史ガイドブック『旅する長崎学』シリーズを発行しています。

□今回、キリシタン文化編(全5巻)の全巻発刊を記念して、シンポジウム「歴史発見!旅する長崎学〜長崎の文化力とまちづくり」を今月16日(土)に中町教会(長崎市中町)で開催します。

□市川森一氏と五野井隆史氏のキリシタン文化をテーマにしたトークショーや、子どもたちによるルネサンス音楽のミニ演奏会などが行われます。

□入場は無料、11日(月)までに、電話・FAX・メールでお申し込みください。

□詳しくはこちら→ http://www.pref.nagasaki.jp/attention/view.php?num=74

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長崎県文化・スポーツ振興部文化振興課 (TEL 095-895-2761)
E-mail s19010@pref.nagasaki.lg.jp

世界文化遺産への登録に向け、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を文化庁へ提案

頭ヶ島天主堂(新上五島町)
頭ヶ島天主堂(新上五島町)

■長崎県には、世界でも類を見ないキリスト教の歴史を今に伝える教会や史跡などが県内各地に残っています。

□県ではこれらを「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として、先月29日(水)、関係する5市2町と共に世界文化遺産登録を目指して文化庁へ提案しました。

□また先月27日(月)には、九州地方知事会が中心となり「九州・山口の近代化産業遺産群」を、九州・山口の関係県市(本県では県と長崎市)の共同で提案しました。

□詳しくはこちら →
http://www.pref.nagasaki.jp/attention/view.php?num=77

お問い合わせはこちらへ

長崎県教育庁学芸文化課 (TEL 095-894-3384)
E-mail s40080@pref.nagasaki.lg.jp

「長崎っ子を育む行動指針」を作成

「長崎っ子を育む行動指針」を作成

■県では、子どもたちが夢と希望を持って成長できる環境づくりを進めています。

□今回、子どもの育成に携わる幅広い分野の皆さんからなる「長崎っ子を育む県民会議」が、県民の皆さん一人ひとりに、できることから具体的に取り組んでほしいという思いを込め、「長崎っ子を育む行動指針」をまとめました。

□この指針は冊子として、小学校3年生までのお子さんがいる家庭や自治会、企業にお配りするほか、県のホームページにも掲載します。

詳しくはこちら → http://www.pref.nagasaki.jp/kokoro/index.shtml

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長崎県こども政策局こども未来課 (TEL 095-895-2686)
E-mail s25100@pref.nagasaki.lg.jp

編集後記

 先週30日、国立病院機構長崎医療センター(大村市)で行われたドクターヘリの運航開始式を取材しました。
 当日は、安全運航へ向けての出発を祝うかのような快晴のもと、約90人の関係者が出席して、全国で10番目、九州では2番目となるドクターヘリの就航のテープカットを行いました。その後、電話で出動要請を受けてから出発するまでの模擬搬送も行われ、関係者が緊張して見守る中、スタッフの皆さんの機敏な動作のもと、ヘリはあっという間に飛び立ちました。
 県民の皆さんの期待を背負い、就航したドクターヘリ。12月5日18時現在、既に4件の運航実績があるそうです。(広)

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